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PCを壊してしまったので中古のMac Book Proを購入した

所要時間: 約 4分

不注意でMac Book ProにType-Cのケーブルの端子を挟み込んでしまった。ヒビこそ入らなかったものの液晶に線が入るようになってしまい「修理に出す必要がありそうだな」などと考えながらPCを再起動すると、起動してこない状態になっていた。林檎のマークさえ表示されない。予想以上に深刻なダメージを受けていたようだ。

問題なのはこのPCは仕事で使用しているメインマシンであることだ。サブ機は1ヶ月ほど前に知人に譲ってしまっていた。そのため今使用できる手元にあるPCは、Raspberry Pi 4が1台あるだけだ。Raspberry Pi 4でも行けるんじゃないかとも考えたが、流石にそれでは作業に遅延が出る。新しいMac Book Proを今から購入すると、手元に届くのは3日後だった。また最近の円安の影響でMacBook Proはかなり値上げされており、一番安い構成で購入しても16万円を越えた。しかもチップはM1もしくはM2だった。M1やM2はARMアーキテクチャだ。できればIntel Chipが良い。新しい環境で苦しめられたくないからだ。まだメインの環境をM1やM2へ移行するのは早すぎる。他の人が苦しんで踏み均した道を歩きたい。最新のハードウェアに対して魅力を感じない。最新のハードウェアなのに、メモリを8GBも16GBも積んでいるのに、ユーザーは然程進化しない。実際、ある程度型落ちでも開発は可能で得に支障が出ない。Emacs、Dockerこの辺りが適切に動作すれば問題ないだろう。他のツールはそもそも消費するリソースが小さいので、考えることすら必要ない。Dockerは少し多くのリソースを使用するが、それでもメモリが8GB程度ある環境であれば、動作することは以前に使用していた環境で実証済みだった。つまり、そこまでハイスペックでなくてもじゅうぶん要求を満たせる。修理のことも考えて今までは新品を購入していたが、今回は中古で購入することにした。

すぐに手元に欲しかったので渋谷のじゃんぱらでMac Book Proを7万円で購入した。最新のハードウェアを購入していた場合と比較すると半値以下だ。PCというのは消耗品だ。数年立つと使用できなくなる。新しいハードウェアを購入して古いハードウェアをどんどん売っていくような習慣のある人は新しいハードウェアを追いかけてもよいかもしれない。自分はというと物持ちが長く愛着を感じやすいため、買い替える必要に迫られなければ古いものをずっと使い続ける性質がある。きっと今回のマシンも使えなくなるまで使うだろう。だから新しいハードウェアを追いかけるべきではないように思えた。以前、どのMacを購入するかについてのアドバイスを求められたことがある。その時は、その人が後にどのような使用方法をするか想定できなかったため、どのような使い方でもある程度対応でき、かつ価格をかなり抑えるという目的で中古の安いMac Book Airをお勧めした。正直仕事で使用するならもう少しスペックの良いものでもよかったかなとも思った。ただ今回のことでわかったことは、仕事で使うのであったとしても、型落ちの中古でじゅうぶんだということだ。

PC代で7万円といえば安いが、金額だけみると自分にとっては大きな買物だった。ただこういった金額を何も気にすることなく使えるという状況に自分の成長を感じた。最新のmacOSがインストールできる程度のスペックがあること、放電回数が少ないこと、画面上の破損がないことぐらいをチェックした。キーボードはHHKBがあるからどうせ使わないので正直壊れていてもよかった。購入したPCのキーボードは壊れているといったことはなかったが。SSDについてはどの程度磨り減っているかは判断できない。これはもう運だと思った。

支払いを済ませ家に帰り、環境の整備をした。OSをクリーンインストールし、アカウントを設定し、鍵を登録し、EmacsとDockerをインストールし、必要なソースコードを取得した。これぐらいで環境は整った。

つくづく中古の安い型落ちで事足りることを実感した。ちなみにmacOSではなくてGNU/Linuxで開発環境を構築する道もあった。そうすればきっともっと安く良いスペックのマシンで開発ができると思う。ただ現状の環境構築のしやすさや操作性を考慮すると、macOSを使用したいという結論になった。ただ手元の環境をGNU/Linuxにしていくことには、そこそこ意味があるようにも思える。これから少しずつ、そちら側への移行へ時間を使っていこうと思う。