インストールする
今回はlocalで動作させることが目的であるのでHomebrewを用いてインストールする。もちろん他の方法でインストールもできる。Dockerを用いたほうが楽な場合もあるだろう。
brew install prometheus
起動する
起動には設定ファイルが必要となる。デフォルトではカレントディレクトリのprometheus.ymlを探す。ただし起動するためだけであればファイルさえ存在していれば起動できる。そのため空のファイルとしてprometheus.ymlを作成する。
touch prometheus.yml
空の設定ファイルを作成したらprometheusを起動する。デフォルトだとカレントディレクトリにdataディレクトリを作成し、その中にいくつかのファイルを作成する。今回はprometheusのデータは/var/ng/prometheus配下に保持したいので --storage.tsdb.path
オプションでディレクトリへのパスを指定する。
prometheusが起動したらローカルホストの9090ポート(http://localhost:9090)にアクセスできるようになる。ブラウザでアクセスするとダッシュボードが表示される。
データを確認する
起動するとprometheusは保持するデータをファイルシステム上に作成する。
名前 | タイプ |
---|---|
chunks_head | ディレクトリ |
lock | ファイル |
queries.active | ファイル |
wal | ディレクトリ |
wal/00000000 | ファイル |
Exporterを起動する
メトリクスを登録していくにはExporterを起動して、prometheus自身にその情報を回収させる必要がある。ここではGithub Exporterを用いて、メトリクスを登録する設定を行う。構成としては次のようになる。
Github Exporterは手間を省くためにDockerで起動することにした。
このExporterが提供するメトリクスをprometheusが回収できるようにprometheus.ymlを変更する。
scrape_configs:
- job_name: "github"
scrape_interval: 24h
static_configs:
- targets:
- "host.docker.internal:9171"
scrape_interval: 24h
としている箇所は24時間に1回メトリクスを回収するという設定だ。prometheusを再起動するとメトリクスが回収される。例として回収したメトリクスを元にGithubにあるリポジトリのスター数(github_repo_stars)をグラフ化した。