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所要時間: 約 2分

クソコードなんてものは存在しないと思っている。どんなコードでも、そこにあるだけで何かしらの価値があると思う。またその1行にはたぶん歴史があって、コミットログになっている歴史もあれば、そうなっていない歴史もある。実装のスタイルとか、変数名とか、どうでも良いと思っている訳じゃないけれど、今ある状態の向こう側を想像できるようにはなりたいと常々思う。自分が実装したコードや担当した作業への批判を受けて、心がキュッとなる事が何度もあった。できる限り真摯に受け止めたいとは思うけれど、なんだか悲しくなる。だから自分の行動で誰かにそんな感情を抱いて欲しくないと思っている。

では"良くない"ものを放置していて良いのかという疑問が湧いてくる。私の今の答えは"良い"とか"良くない"なんてものは幻想で、多くの要素によってその評価が変化すると考えている。愚直に書くのが良いのか、フレームワーク的に書くのが良いのかだって、そこにいる人達の組み合わせによって変わる。

じゃあ、何でも良いのかといえばそういう事でもない。やっぱり自分が感じる問題意識があって、それを解決したいと思う。より丁寧に時間をかけて、問題意識を具体的に文章にしたり、関係者に話を聞いてもらったり、逆に関係者の問題意識を組み取りながら、今いる人達が納得できる合意を作っていく。これを大切にしたい。