It takes all the running you can do, to keep in the same place.
「その場にとどまりたければ、全力で走り続けなければならないのよ」
これはルイス・キャロル作「不思議の国のアリス」の作中の登場人物「赤の女王」の台詞だ。とても人気のある言葉であり、多くの分野で引用されている。私もこの言葉は好きだ。そして事実の一面を良く言い表していると思う。
全力で走り続けることができず、ひっそりと離脱していく人を何人も見てきた。それ自体が間違っていると言いたいわけじゃない。おそらくその人達はまた別の価値観を見つけて、それに従ったのだろう。自分自身もいろんなものから離脱してきた。能力的に走り続けられなかったものもあれば、考えた結果として走ることをやめてしまったものもある。どちらにしても、今は走っていない状態に変わりはない。走ることをやめた結果、もう今はその場所にはいない。
今はまた別の方向に向かって全力で走り続けている。そのおかげかどうかわからないが、とりあえず場にとどまっていられている。この言葉には力を継続して使うことの重要性が表われていると思う。1つの結果で立ち止まっては、その先にある成果を得られないということなのだろう。これからも走り続けていこうと思った。