« ^ »
[WIP]

認知力の低下を何とかする

所要時間: 約 3分

仕事があることは本当にありがい事だ。私には仕事がなかった時期が過去にあった。だから本当にそう思う。今は仕事があるから、その死後に全力を出そうと思い取り組んでいる。現在はありがたい事に、複数の開発と書籍の翻訳を平行して作業を進めている。もう数年このような状況で過している。

しかし複数の全く関係のない作業を平行して行うと、以前の作業内容を全く覚えていなかったり、別のプロジェクトの作業同士を関連していると勘違いをしたりといろいろと支障が出てくるようになった。頭の切り替えが上手くできなくなり、頭の切り替えを行う時に頭がもやもやして、作業を円滑に進めることができない事がよくある。特にソフトウェア開発のような作業は、言語化や文章化がされていない暗黙知的な知識が増えることが多く、それらを思い出せなかったりする。文章になっていないものは思い出せず、文章になっていてもその文章を理解できない。しかもその文章は自分で書いた文章だったりするのだから、頭が痛くなってくる。

そんな状態であっても仕事をくださる方々がいらっしゃるから、できる限りの力を尽したい。そこで、この認知力の低下を多少マシにするための試行錯誤を書こうと思う。

認知的負荷の高い状況に身を置いていると、覚えておける量はとても少なくなる。だから1度に一つのことしかしないようにしている。タスク管理にorg-modeを使用しているが、org-clock-inしたタスクだけを表示するような設定をしている。他の事が目に入ってしまうと、どうしても気を取られてしまう。だから目に入らないようにする。

やることを分解することも頻繁にやっている。小さなタスクはできるが、大きなタスクはできない。進められないし、忘れてしまう。だから小さくリサイズし、それらを着実にこなせるようにしている。これは上手くいく時とそうでない時がある。いろんな作業を同時に詰め込まれたり、緊急で何かの対応をしないといけないと、とたんに破綻して支障をきたす。そういった時は落ち着いて最初から組み立て直すようにしている。

Emacsで自動化できることは自動化する。これは基本かもしれないが、なかなか出来なかったりする。

開発に使用する環境を変えない。OS、IM、エディタ、キーボードなど環境を可能なかぎり変化させない。

支給PCを貰わないようにする。困るのはPCを支給される場合だ。支給PCは大抵監視ソフトが入っており、ソフトウェアのインストールに許可が必要で、OS、PCの種別やサイズは支給する側が決定する。後ろ暗いことは何もないが、環境を自由にできないことは生産性を落とすことになるし、そもそも危険な情報は渡さないで欲しい。ノートパソコンを2台や3台持ち歩いている人も結構いるんじゃないだろうか。そうなると更に悪い影響が出る。同じようでいて微妙に異なる環境を2台や3台維持しないといけない。当然、作業時間をそこに使うことになる。またメインマシン以外に触れる事はストレスだし、時間は当然短くなるため生産性など上がるはずがない。折角支給するなら希望するPCを、あげるから壊してもいいよという覚悟で支給して欲しいものだ。

ソースコードやデータは秘匿、準公開、公開の3つに分け、秘匿は完全に秘匿し、準公開は秘匿はするがいつ公開しても良いレベルを保ち、公開は常にインターネットに晒すという管理をしていったほうが良い。Webサービスのソースコードは準公開、そこから生産され切り出されたライブラリは公開といった位置付けにするとよいのではないかと思う。環境毎の値やクレデンシャルなどは当然秘匿となる。