Emacs関連のLisp置き場

Emacsを使っていると、独自の拡張を書く機会が増えていく。最初の頃は .emacs.d/init.el に、直接関数や設定を記述する事で事足りる。その量が少し増えていくと、 lisp ディレクトリを作ってファイルを分割したり、パッケージとしての体裁を整えて require で読み込めるようにする。

これらの方法は真っ当な方法であり、そのようにする事が正しいようにも思える。一方で僕の場合は、それらのやり方は合わなかった。

僕は何かの拡張を書く時、何に困っていて、それがなぜ必要で、他にどんな事を考えたか等を、文章として残しておきたかった。

もちろんdocstringやREADMEに書けばよいのかもしれないけれど、形式ばったそれらのドキュメントが、エッセイの要素を含んだ文章を記述するのに向いていない。例えばREADMEに「僕は、こんな事に困っていて、こういう事を考えたけれど、それは実装せず別の実装をする事にしました」といった内容の事が書かれていたら、「実装を検討してやめた事をいちいち書くな」と言いたくなるし、「READMEに感想文や日記を書くな」と言いたくなる。

しかし僕はそんな感想文や日記の要素を含む文章を、実装の近くに残しておきたい。つまりブログに付随してLispがある方が自分には合っていそうだ。そこでここでは、ブログにLispが添付されている形でEmacs用の拡張を管理する事にした。つまり、これは個人用のEmacsWikiのようなものなのかもしれない。