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所要時間: 約 2分

たまたまSNSで流れてきたアノニマスダイアリーを読んだ。実家で飼っていた犬が死んでしまい、その犬に対しての弔事という内容だった。このアノニマスダイアリーの作者が、その犬を大切にしていた様子が伺えた。

作者はその犬の死に目には立ち会う事はできず、実家に帰る事もできなかったようだ。犬は戻らない飼い主について、どんなふうに考えていたのだろう。僕には分からないけれど、長く帰ってくる事を待っていたんじゃないかとも思う。きっと顔を見たかったと思う。その作者は、犬と自分の状況を見て上京した事を後悔しているようだった。

最後の方の数行が、とても印象的だった。仕事はうまくいっていないと言い、それでももう少しがんばってみるとも言っていた。少しだけ、気持ちが分かる気がした。自分の状況と少しだけ重なる所があるからかもしれない。

僕の場合は、お金とできる仕事がなくて上京するしか無かった。その後は月1ぐらいで帰ってたけど、心持ちはもう帰らないつもりで上京した。自分にできる事をがむしゃらに働いてきた。後戻りできないぐらい一人で穴を掘ってきたつもりだ。後悔する事は幾つもある。それでもその時には、それをするだけの理由があったし、他の選択肢を選ぶ事はできなかった。

訳あって今は地元にいる。東京に戻るのか、このまま地元に引き篭るのか、内心では決めかねてる。地元でやりたい事もある。しかし東京でしかできない事もあるような気もする。支えを失った状態でまた一人で頑張る事ができるのかという事にも不安がある。それでも僕も「もう少しがんばることにした」と言いたいし、心のどこかではそうしようと考えているように思う。少し休んでこっちで出来そうな事をやり終えたら、また向こうに行って挑戦しようと思う。とりあえず考えた事を記録しておく。

実家の犬に 弔辞