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GnuPGで鍵の更新をする

所要時間: 約 2分

OpenPGPには鍵の期限がある。今回はGnuPGで作成した鍵を延長する事にした。まず鍵を確認する。

gpg --list-keys

RESULTS:

pub   ed25519 2023-06-05 [SC] [有効期限: 2023-06-12]
      123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123A
uid           [  究極  ] DUMMY (hi) <[email protected]>
sub   cv25519 2023-06-05 [E] [有効期限: 2023-06-12]

鍵を指定して、鍵の編集を開始する。

gpg --edit-key 123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123A

GnuPGのプロンプトが表示される。ここからはGnuPGのコマンドに制御が移る。

期限の変更を指示する。

expire

変更したい期限を指示する。 1w と入力する場合は1週間延長するという意味となる。

1w

GnuPGには主鍵とは別に副鍵もある。こちらも同様に変更する。変更する鍵を指定する。

key 0000000000000000000000000000000000000000

期限の変更を指示する。

expire

変更したい期限を指示する。 1w と入力する場合は1週間延長するという意味となる。

1w

最後に保存を指示する。

save

鍵の期限が更新される。GnuPGを終了し、制御をBashに戻す。

quit

最後に、鍵の情報を確認する。

gpg --list-keys
pub   ed25519 2023-06-05 [SC] [有効期限: 2023-06-13]
      123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123A
uid           [  究極  ] DUMMY (hi) <[email protected]>
sub   cv25519 2023-06-05 [E] [有効期限: 2023-06-12]

更新できた。結果は一部を抜粋し、またマスクしている。

GnuPGのインタラクティブな操作を使用しなくても、コマンド実行も当然できる。

gpg --quick-set-expire 123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123ABC123A 2023-06-13
主鍵の期限更新の例

鍵の期限を更新しても秘密鍵の値は変わらない

鍵の期限を更新しても、単に鍵の有効期限が変更されるだけであって、秘密鍵自体が変更される訳ではない。そのため有効期限を変更したからといって、バックアップしなおす必要はない。