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作業を可視化して力の分散を抑える

所要時間: 約 4分

TL;DR

  • Minetestでのワールド内やシステムの成長速度が遅いため協力体制を取りやすい環境を整備することにした。
  • Github projectsを導入し、運用ルールを整備した。

力が分散している

2022年08月頃から仲間内の数名でMinetestというゲームをプレイしている。これはマインクラフトのようなゲームで、その世界の中で物資を採掘したり、素材からツールを合成し、建物を建てたり、道を作ったりして、世界の要素を増やしていくゲームだ。ソースコードは公開されておりサーバー機能もある。僕らはこのサーバーを自分達で構築してプレイしている。

今まではプレイヤーそれぞれが思い思いのやりたい事を、それぞれのやり方で)ilプレイし、地上に要塞を建てたり、りんご畑を作ったり、海底基地を作ったり、ひたすら穴を掘ったりしてきた。

これはこれで良い。そもそもただのゲームであり、何かに行動を縛られるようなものではない。ただワールドやシステム全体の成長速度がとても遅いと感じる。それは力が分散しているからだ。成長速度を加速するには、それぞれの目的と手法をある程度調整し、協力関係を取りやすい環境を整備する必要があると感じた。

協力をするための環境整備

ではどのような環境であれば協力関係を取りやすい環境と言えるのだろうか。重要なのは相互理解だと考えた。プレイヤー同士、もしくはシステムのメンテナーがどんなことを考え、どのような方法で取り組むのか、といったような内容を互いに理解し合えると、1つのアイディアや考えた事を一緒に作業したり、大きめな作業を分担して行うことができる。まずはこの状況を作り出し、成長速度がどのように変化するのかを確認する。

情報の共有方法はいろいろと考えられる。よくある形式の情報共有の場としては、ミーティング、雑談、動画、音声チャット、チケット、ブログ、テキストチャットなどだろう。概ね前半は音声あり、後半は音声なしのコミュニケーション方法だ。これらの方法を比較や分析するのも楽しいだろう。ただ今回は有効な手段を探ることが目的ではないため、良く用いられて理解がしやすそうなカンバン方式のチケットを用いた文章でのコミュニケーションを実施することにした。

Github Projectsの導入

本来であればもう少し目的や要求を精査してもよいが、それよりも早く環境ができることを優先することにした。また今後使用することになるツールであるGithubに連携を取りやすいという大雑把な理由から、Github Projectsを使うことにした。

できるかぎりシンプルにして、導入の時間を短縮したかったため、ステータスはTodo、In Progress、Doneの3つに絞る。GithubProjects自体のデフォルト設定もこのようになっている。そのため追加の設定は必要はなく、Github Projectsに1つ新しいプロジェクトを追加し、メンバーを招待することで作業は完了した。

運用ルール

チケットの粒度やチケット同士の親子関係といった細かい話は最初からやっても覚えられないし、正解もわからないため全て何も考えないようにし、次のような運用ルールを設けた。

運用ルール

  1. やりたいこと、やること、考えたことはTodoにカードを追加する。
  2. やりはじめたらカードをIn progressに移動する。
  3. やりおわったらカードをDoneに移動する。

それぞれに思い思いのことをカードに書いて作業は終了した。以下は、今回作成したGithub Projectsの様子だ。

https://res.cloudinary.com/symdon/image/upload/v1663186253/blog.symdon.info/1650178576/task-board.png

まとめ

ワールドやシステムの成長速度が遅いという問題があり、その理由が相互理解と情報共有にあると考えた。そのため情報を共有する場としてGithub Projectsを作成した。そしてシンプルな運用ルールを決め、それに従いカードを登録した。環境は整備できたため、今後これを用いてて状況が改善するかを観測していきたい。