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Homebrewでインストールしたソフトウェアを他の環境で一気にインストールする

所要時間: 約 3分

新しくPCを購入し環境を構築していく時、古い環境にHomebrewを使ってインストールしていたソフトウェアを同様にインストールしたい。もちろん一つずつ手動で brew install をしていくこともできるが、HomebrewはHomebrew Bundle1というツールを用意している。 これはインストールされているソフウェアの情報をBrewfileに書き出す。またその書き出されたBrewfileに従ってソフウェアをインストールできる。 RubyのBundlerやPythonのpip freezeとrequirements.txtのHomebrew版という代物だ。今回はHomebrew Bundleを使ってBrewfileの書き出しと、Brewfileを用いてのインストールをする。

Brewfileを書き出す

Brewfileを作成する。

brew bundle dump
Brewfileの書き出し

コマンドが成功するとBrewfileというファイルが生成されている。

Brewfileにはインストールされているソフトウェアの情報や、tap2しているリポジトリの情報が記述されている。

tap "mongodb/brew"
tap "rcmdnk/rcmdnkcask"
tap "takesxisximada/homebrew-tap"
brew "apr-util"
brew "arm-linux-gnueabihf-binutils"
brew "asciidoc"
Brewfile(一部抜粋)

tapで始まっている行は追加するリポジトリ情報で tap "takesxisximada/homebrew-tap" となっている所は brew tap takesxisximada/homebrew-tap によって追加されたリポジトリを表している。 brewで始まっている行は追加するソフトウェア情報で brew "asciidoc" となっている所は brew install asciidoc によって追加されたソフトウェアを表している。

Brewfileからソフトウェアをインストールする

事前準備

必要なソフトウェアをそれぞれインストールしておく。

mas-cli :: AppStoreのアプリケーションをCLIでインストールするコマンド。

brew install mas

whalebrew :: Dockerで起動するものをlocalのコマンドとして使えるようにする。

brew install whalebrew

brew bundleでソフトウェアをインストールする

カレントディレクトリに先程生成したBrewfileを配置して brew bundle を実行するとインストールが始まる。

brew bundle
Brewfileを用いてソフトウェアをインストールする

Brewfileの中身

Brewfileにはインストールされているソフトウェアの情報や、tap2しているリポジトリの情報が記述されている。

tap "mongodb/brew"
tap "rcmdnk/rcmdnkcask"
tap "takesxisximada/homebrew-tap"
brew "apr-util"
brew "arm-linux-gnueabihf-binutils"
brew "asciidoc"
Brewfile(一部抜粋)

tapで始まっている行は追加するリポジトリ情報で tap "takesxisximada/homebrew-tap" となっている所は brew tap takesxisximada/homebrew-tap によって追加されたリポジトリを表している。 brewで始まっている行は追加するソフトウェア情報で brew "asciidoc" となっている所は brew install asciidoc によって追加されたソフトウェアを表している。

参考


2

Homebrewはデフォルトではhomebrew-coreに登録されているフォーミュラ(インストールの際のレシピのようなもの)を使用するが、外部のリポジトリも使用できる。外部のリポジトリを使用するためには brew tap コマンドを用いてフォーミュラを利用するリポジトリを追加する。